【イベントレポ】「RejetFes.2020 ACTION!」観客1人1人を物語の主人公へと染め上げる!

2020年2月22日(土)、23日(日)、舞浜アンフィシアターにて「RejetFes.2020 ACTION!」が開催された。
年に一度開催され、朗読劇やライブ、ミニゲームといった盛りだくさんな内容で人気を集める、「リジェフェス」こと「RejetFes」。今年も会場には多くの人が駆けつけた。本記事では、今年最多の総勢16名のキャストが参加した23日(日)DAY公演の模様をお届けする。

 


満員の会場にオープニングムービーが映し出されると、カウントダウンの声に合わせて、イベントの司会を務める豊永利行さんと小野友樹さんが握手をしながら登場した。
今年のテーマは“ACTION!”だが、「“ACTION!”ではなくて“握手”で登場しました」と言葉遊びで笑いを誘う豊永さん。
小野さんが恒例の声かけ「リジェジェ!」 と言うと会場からはいきなり大きな声が上がった。

まずは司会者の二人の呼び込みに合わせて16名のキャストが登場し、自己紹介からスタートした。
鳥海浩輔さんは特別に作ってもらったという自身の名前が入ったRejetの名刺を取り出し「Rejet“鳥”締役です」と挨拶し、緑川光さんは「元気ぴょーん?」と手でうさぎの耳をポーズをしてお客さんを魅了した。
また、司会者の二人と実は同年齢だと話す河西健吾さんや、 ダブル「ゆうと」での出演となった上村祐翔さんと鈴木裕斗さんなど、ベテランから若手まで色とりどりのメンバーが揃った。
そして「RejetFes.2020 ACTION!」のタイトルコールとともに、イベント本編が幕を開けた。

朗読コーナーは『THANATOS NiGHT』からスタート。
ニア(増田俊樹さん)とセス(逢坂良太さん)の俺様な言葉の応酬に、早速会場からは歓声が上がる。リアム(鈴木裕斗さん)からは花言葉で甘い言葉を伝え、会場を魅了していき、最後は主人公をより強く想うデュラン(豊永利行さん)の台詞で、ストーリーは締めくくられた。

DIABOLIK LOVERS』は、逆巻アヤト(緑川光さん)と逆巻シュウ(鳥海浩輔さん)、主人公の3人で一緒に映画館に行くストーリーだ。
恋愛映画を見ながら、アヤトは「どんなときもオレ様に従え。たまにはご褒美をくれてやる」と、シュウは「うるさい奴は嫌いだが、あんたは傍に居させてやる」と主人公に迫る。
2人が「『せーの』ので好きな方の名前を叫べよ」と会場の主人公たちを煽ると、「アヤト!」「シュウ!」と会場からは推しのキャラクターの名前が飛び交い大盛り上がりとなった。

『ピタゴラスプロダクション』 では、UNICORN Jr.が初の旅番組に挑戦することに。 MARGINAL#4LAGRANGE POINTの心強い先輩たちも駆けつけて、 総勢7人でゴールを目指していく。
旅の途中では、「お兄ちゃんになりきって妹へ一言」 「ピタゴラスポリスになって一言」などとしばしばお題が登場。最後に出されるお題は「視聴者への愛の告白をする」だ。
それぞれのメンバーらしさの光る愛の言葉とキスの嵐に、会場の熱狂が止まらない。

一転して『剣が刻』は、和やかな雰囲気に。
街中で迷子になった飯綱(河西健吾さん)を探そうと、徳川光国(花江夏樹さん)と狗牙丸(増田俊樹さん)が飯綱をものまねするシーンも登場した。

前半の朗読パートが終わり、キャスト全員出演のバラエティコーナー『当てまSHOW!クイズ「ルビD!」』が始まった。 数々のキャラクターソングの歌詞を手がけてきたRejet代表取締役岩崎大介さんこと岩Dの、オリジナリティー溢れるルビの振り方を、キャスト陣が2チームに分かれて当てていく。
「傷痕(キスマーク)」「恍惚く(ヤバく)」「♂♀(ふたり)描いた」などの歌詞が次々と映し出される中、花江さんのファインプレーが光ったAチームが見事勝利。
なお特別問題として「Oh My 緑川(エンジェル)、傷を隠さないでいいから」「マジで鳥海(セクシー)すぎる」というRejet Fes.2020限定書き下ろしの問題も出題された。

朗読コーナーの後半パートは、『カモンフェローズ!』から始まる。
メパチ(上村祐翔さん)、黒舟(増田俊樹さん)、じぇる(豊永利行さん)が早押しクイズに挑戦。
罰ゲームを受けるのは、敗者のじぇるとメパチ。2人が初々しい告白の台詞を放つと、勝者の黒舟も「ボクもやりたーい!」と自ら罰ゲームを受け披露すると、会場から歓声が上がった。

『幽幻ロマンチカ』では、ハナヲ(緑川光さん)とメリィ(鳥海浩輔さん)が、主人公とともに3Dの乙女ゲームで遊ぶ。
アバターについて、「可愛いでしょうか?」と問いかけると、客席からは「可愛いー!」と大きな声が。あまりの反応の良さに、「せーの、って言うまで待ってください」と慌てる2人。

続く『ディア♥ヴォーカリスト Evolve』は、ファンとの無茶ぶりに応えていく企画として「オーディエンス CR催眠術講座♡」が開催される。モモチ(豊永利行さん)が「みんなボクのこと好きー?」と聞くと、すかさず「好きー!」と会場から返事が返ってくるのは、催眠術の効果からだろうか。
さらにレオード(増田俊樹さん)、ユゥ(花江夏樹さん)、モモチ(豊永利行さん)のそれぞれの楽屋での濃厚なワンシーンも描かれ、会場からは悲鳴に近い歓声が上がった。

朗読コーナーのラストを締めくくるのは、『剣が君』だ。
キザな台詞をしゃべってしまう、という流行り病が広まってしまい、九十九丸(小野友樹さん)、鷺原左京(保志総一朗さん)が流行り病にかかってしまい甘いセリフを披露。そして治そうと奮闘する縁(置鮎龍太郎さん)はもちろんのこと、医療の知識がある鈴懸(逢坂良太さん)すらも病にかかってしまい「僕を苦しめてるのは恋煩い。笑顔っていう薬」との台詞を伝え、会場は溢れんばかりの歓声に包まれた。

ここからはライブコーナーがスタートする。
最初を飾るのは『ピタゴラスプロダクション』 のUNICORN Jr.。ピンクの衣装をまとった新堂ツバサ(蒼井翔太さん)、滝丸アルト(沢城千春さん)、仲真テルマ(染谷俊之さん)が『KARA∞KARA』を披露する。
サビでは息の揃ったダンスを披露。新堂ツバサが「もっともっと声出していくぜー!」と煽ると、会場は一気にヒートアップした。

ディア♥ヴォーカリスト Evolve』からは、モモチ(豊永利行さん)が登場。『紅蓮心中』の前奏が流れ始めると、会場からは歓声が起きる。
体を大きく揺らして、重心低く、クールに歌い上げるモモチ。ステージの去り際には、客席をちらりと振り返るような仕草も。

間髪入れずに、『カモンフェローズ!』のメパチ(上村祐翔さん)が現れる。『Defocus』の「白いシャツ」という歌詞に合わせて、白いライトがステージを照らす。胸に手を当てながら、1つ1つの歌詞を紡ぐように歌う姿が印象的だ。
「2度と離さないよ」という歌い終わりには、手を上に大きく伸ばす。

続く『剣が君』からは、縁(置鮎龍太郎さん)が『泡沫の夢』を歌唱。力強いサウンドに、妖艶な声が絡む。
ステージ上を左右へと動き、観客1人1人の目を見ながら歌う緑。間奏では、「今日もみんな綺麗だな!」と客席に投げかけていた。

そしてライブコーナーの最後を飾るのは、『ピタゴラスプロダクション』より、MARGINAL#4の『未明犯』だ。桐原アトム(増田俊樹さん)と野村アール(鈴木裕斗さん)が、カジュアルなパーカーに黒いジャケット、黒いグローブを合わせた衣装を身にまとい、それぞれステージ横の階段から登場。「逮捕する」の歌詞に合わせて、ステージ中央で手を揃える2人。サビ前のキスで、ファンサービスも忘れない。桐原アトムが手を上に突き上げ、野村アールがしゃがみ込むポージングで、曲を締めくくる。

朗読とライブを終えて、エンディングでは代表者から挨拶となり、「また来年も是非出たいなって思います」と話す花江夏樹さん。今回初参加となった河西健吾さんは「アツい声援のおかげで楽しむことができました」とファンへの感謝の気持ちを言葉にする。また蒼井翔太さんはピタゴラスプロダクションでの朗読について、「朗読劇の内容はそめちゃん(染谷俊之さん)がやりたいと言っていたことなのですが、こんなに早くに実現するなんて」と嬉しそうに話していた。
そして「I love Rejet!」という言葉とともに、熱狂のままイベントは幕を閉じた。

豪華すぎる出演者と贅沢すぎる内容で、毎年超満員の「RejetFes」。今年も期待を裏切らず、観客1人1人を物語の主人公へと染め上げるイベントとなった。
Rejetの様々なコンテンツの、様々なストーリーを味わえる本イベント。今から次回の開催が楽しみでならない。

 

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■桜田 夢子
音楽好きのアニメ・ゲームオタクとして、mora内ブログやTwitterにしばしば出没。
ライブレポートやレビューなどを随時執筆中。過去の記事はこちら